6月14日、株式会社ミツトヨ広島事業所呉生産部において、「計測スキルアップセミナー」を開催しました。
同セミナーには13社47名の参加があり、測定工具の分解・組み立て実習やショールームで測定機器を実際に触るなど
製造に不可欠な計測知識を学びました。

第１講座は「測定工具の基礎及び分解組立て実習」。製造現場でよく使用されるノギスやマイクロメータの正しい測定、取扱、保管メンテナンス方法を実機を触りながら詳しく解説いただきました。ノギスとマイクロメーターのキットを使った分解・組み立ての実習では、分解の手順や清掃ポイントなどを学びました。

第２講座は「幾何公差の基礎と動向」。正しい製品の設計や製造には、寸法公差指示図ではなく、
幾何公差図面を用いることで、世界中の誰が作っても同じ品質の製品が仕上がることを学びました。

寸法公差から幾何公差で指示することにより品質が向上し、結果的にコストダウンに繋がります。
講座では幾何公差の測定方法や各種測定器なども学びました。

「M3ソリューションセンター（ショールーム）で各種測定機を見学」では、表面度や真円度など計る形状測定機や
CNC三次元測定器などの座標測定機、硬さ試験機、ノギスやマイクロメータなどの測定工具を講師の説明のもと見学しました。測定機などは実際に触ることもでき、測定方法や精度などの質問も寄せられていました。

第３講座は「三次元測定機など、測定装置の今後の動向」で三次元測定機の現場での実用性や工程管理、ロボットや搬送装置を活用し測定を全自動化する「スマートファクトリー」に向けての取組みなどを解説されました。

参加者からは、「マイクロメータの構造が理解でき、良否の判断基準、ゼロ点調整法がわかってよかった」、
「ものづくりには幾何公差が重要なことがわかり、今後の設計に活かしたい」、
「様々な測定機を見ることができ参考になった」、
「品質の維持や向上、生産管理に応用できそうなヒントを得ることができた」
「日頃の検査内容を見つめ直すきっかけとなりそうだ」などの感想をいただきました。