2013.05.23メカトロ
【マイクロメータの製造現場見学会】レポート
ミツトヨ志和生産部(東広島市志和町)にて、
マイクロメータの製造現場見学会とセミナーを開催しました。
見学では第4工場の1・2階で行われているマイクロメーターの
組立・検査・梱包・発送までを見ることができました。
管理された温度の環境下で作業が行われていました。
また「測定工具の正しい取扱と保守」の講義では、
製造現場でよく使用されるノギスやマイクロメータの正しい測定、
取扱、保管メンテナンス方法を実機を触りながら詳しく解説いただきました。
測定器の選定の解説においては、測定器の精度や測定のばらつきなどを数式やグラフを用いて説明いただきました。
具体的には、必要とされる製品寸法公差の1/10の精度を持つ測定器を選ぶことが望ましいとのことです。
またよく耳にする「検査」と「校正」の違い、「トレーサビリティ」についても説明がありました。
「検査」とは、校正値と測定器の規格値の比較をするもので、合否判定が出ます。
「校正」とは測定器で検査・校正機器を測った測定値を報告するもので、合否判定はでません。
トレーサビリティについては、測定機器を検査する検査・校正機器が何に基づいているのかを
さかのぼって調べることができる体系図です。最終的には国が管理する国家基準の特定標準器までたどり着きます。
参加いただいた方からは、
「取扱と保守は大変勉強になった」
「基本的なことが理解できた」
「業務に活用できる内容が多いので参考になった」
「短時間ですが要点をおさえてあり理解しやすかった」
などの感想をいただきました。